DACグループ思い出リレー #32 佐藤忍編〈前編〉
前回、デイリー・インフォメーション関西の中谷さんからバトンを受けたのはイースト・デイリーの佐藤忍さんです。
1%の新入社員
DACグループに入社したのは2005年のことです。新卒入社で同期で言えば、PRDの伊藤さんや高木さんがいますね。
実はDACに入社する前に2社内定をもらっていました。
一社は金融関連の会社でした。
中学生のころから自分で企業して会社を作ろうと決めていたので、セミナーに参加した際に稼げそうだったので事業資金を貯めようという気持ちでそこに入社しようかなと考えていました。
しかし、大学の先生にもう一社受けてみてはと言われて、大学にきていた求人案内でデイリー・インフォメーション北海道(現ESD)を知り、広告会社って良いなと思い受けてみることにしました。
面接の最後、内定をもらっている段階で石川社長とお会いしました。その当時4名の新卒社員が決まっており、私は最後に紹介されました。紹介が終わると、社長からは一言、
「誰だこいつを入れたのは」
と言われ面食らいました。
当時の上司が面接で決めたことをいってくださると、
「○○(その上司)がいうなら仕方ないな」と言われ、入社を許されました。
今でも社長とお会いすると、
「一目見ただけで、90%はできるかどうかがわかる。9%は話した段階でわかる。1%はできるかどうかわからない。それがお前だな」
とよく言われます。
とにかく営業一筋!
正直、営業には自信がありました。だから入社後すぐに月次目標を達成できると思っていたんです。だけど4月5月で現実を知って、そこからビジネス書や営業の本を読み漁ったり徹底的に勉強しました。
そしてその年の9月に初めて達成。一度コツを掴んだら、そこからずっと達成し続けることができました。当時は東京拠点以外では連続達成記録でした。
キャンペーン旅行で集まったメンバーとは、連続達成のプレッシャーや葛藤について話したりしていましたね。
キャンペーン旅行と言えば、入社2年目のときに目標を達成し、50人くらいのハワイ旅行に参加しました。北海道から参加したのは私一人で、もちろん一番年下。ほとんどが東京のメンバーで、名前を覚えるのも大変でした。
しかもびっくりしたのが、ホテルが石川社長と同じ部屋だったということ。
入社2年目ですよ!どう振る舞ったら良いか分からず、気まずいな〜と思っていました。
そんな思いもあって、よなよな先輩たちとパーティーや飲み会で夜遅くまで出ていたので、(しかも一度は酔っ払って部屋に運び込まれたことも・・・)
社長からは
「あいつは俺と一緒の部屋だったのに、一回も部屋に帰ってこなかった」
といまだに言われますね。
とにかくあの頃は営業一筋で数字のために会社に来ていました。
それしか会社で生き残る手段がないと思っていました。もちろんそのおかげで評価もいただいていたのですが。
チーム制とマネジメント
あるとき、会社の方針として、個人の力には限界があるということになり、チーム制を敷くようになったんです。そのときに個人の連続達成記録は途絶えたのですが、今度はチームのマネジメントに力を入れるようになりました。
個人の営業成績が良かったこともあり、あまり成績が振るわない人たちに力をつけてもらうことを期待されたチーム編成でした。
業績のことを軸にして、絶対に達成させるという思いでやっていたので、結構厳しい話もしましたし、チームメンバーは苦しい思いをした人も多かったと思います。でも何とか頑張って、1年経つとメンバー一人ひとりに力もついてきて、結果が出せるようなチームになりました。ところが、また同じ理由で新しいチームになるんです。せっかく結果が出せるようになったのに、またイチから・・・。
それが結構大変辛かったですね。
麻由子先生との出会い
その頃に、現在顧問をされていて、ずっとDACグループの研修講師を務められてきた石原麻由子さんから大きな影響を受けました。
研修を手伝ってほしいと言われて、「忍塾」という営業の極意やDACの考え方を伝えるような研修の講師をしたことがきっかけです。
マネジメントについての考え方は麻由子さんと出会ったことが大きかったですね。
「マネジメントは人としてのトータルなスキルだからどこでも通用する」
という話を聞き、マネジメントを極めたいという思いが強くなりました。
物の本質や物事に隠された真実を見るということをやっていかないと生産性は上がらないなという考えになりました。
あとは、「本を読みなさい」ということをおっしゃっていて。
私も営業の本は読み切った自負があったのですが、どんな本を読んでも語彙力が上がるから決して無駄にはならないと言われ、いろんな本を読みました。
それで色々な考え方や知識が身についたなと思っています。
尊敬する方で今でも頭が上がりません。
前編はここまで。
後編では、東北営業所でのこと、マネジメントについての考えなどについてです。乞うご期待!