ライブ動画学習サービス“Schoo”から学ぶLGBTQ
みなさん、こんにちは。ダイバーシティ&インクルージョン推進委員会(以下D&I委員会)の佐々木です。
北海道は徐々に冬が近づいてきて、朝晩は「寒い」と言いがちな毎日ですが
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
さて、D&I委員会による【LGBTQ】についての連載も第三回目となりました。
前の二回ではドラマや絵本・映画など身近なコンテンツでLGBTQ・多様性に関連したものをご紹介してきましたが、今回は学びの秋にちなんで、学び編と題してお送りします。
人事部が自己支援制度として提供しているe-Learningシステム『Schoo』でいくつか講座を視聴してみた感想をお伝えします!
『Schoo』って?
ビジネススキルや思考術、デザインやマーケティングにプランニングなど、盛りだくさんの多様な講座が用意されていて、学校などに通う時間が取れない社会人にとってありがたいサービスです。
私は主に新着やおすすめ講座の中からスキルアップやメンタルヘルス系をよくピックアップしているのですが、今回は『LGBTQ』『多様性』で検索して出てきた講座の中から3つ視聴してみました。
①LGBTQ+「プライド月間」〜多様性への理解で遅れをとる日本
―個人ができるアライ(支援者)としての活動とダイバーシティ教育
なかなか耳の痛いタイトルです。
企業がLGBTQについて理解するべき理由、それによって当事者の方々へ及ぼす影響についてわかりやすく伝えてくれる講座でした。
2022年6月に初放送された講座なので、示された数字は2年経ってどうなったかなと調べたところ
・全国パートナーシップ制度の導入自治体 211 → 463
・人口カバー率 52.1% → 88.8%
導入自治体はなんと倍以上に!日本はわずかながら前進しているようです。
※データ参考:https://www.athome.co.jp/contents/for-lessees/lessees-kiso/partnerships-local-governments/
https://www.marriageforall.jp/marriage-equality/japan/
でも
・LGBTQ法整備 35カ国中34位 ※OECD調べ
こちらは2年経っても変わらず進んでおらず、とても残念なことなのではないでしょうか…。
まだまだ勉強中の私にとって「アライ(支援者)」と言えるだけの活動ができる自信は限りなくゼロに近いのですが、自信がない…わからない…と言って足踏みしているよりは、『まだまだ知識不足なので、失礼があったらごめんなさい』と伝えた上で、当事者の方々と接する機会を持つと良い、というのは非常に学びになりました。
②人間力を身につける ありがちな偏見のワナ―脱出ワークショップ―
こちらは『多様性』で見つかった講座なのですが、とてもわかりやすいです。
タイトルどおり偏見、アンコンシャス・バイアスの話がメインですが、自然とダイバーシティ〜LGBTQの話にもつながっていきます。
多様性はなんとなくわかっているけれども、「LQBTQとは?」の入口にたどり着けていない人は、こちらを視聴してみるのがおすすめ。
③人間力が学べる映画〜LGBTQを映画から学ぶ~ゲスト:三ツ矢雄二さん
最後は、『LGBTQ』で講座検索してまっさきにヒットした一本。
LGBTQが映画の中でどう描かれてきたのか、6本の映画を通して学ぶことができます。かつてはエピソードに秘めるしかなかったLGBTQの描写でしたが、いつしかそれ自体をテーマにした映画が作れるようになったという時代の必然を、映画界の歴史を背景に知ることができるとても興味深い講座です。
表現者たちは人間を描くため、圧力に負けず、ルールをかいくぐったり、表現方法に工夫を凝らしたりして頑張ってきたんだなあ…それをせずにいられないのが人間なんだ、と改めて思わされました。
紹介された6本は残念ながらどれも見たことはないのですが、5本目と6本目はいつか見てみようと思いました(どんな映画が紹介されたのかはぜひ視聴して確認してみてください)。
ゲストの三ツ矢雄二さんは、私にとって『Back to the Future』のマーティ(マイケル・J・フォックス)の吹き替えなど、様々なキャラクターの声でおなじみの身近な声優さん。当事者(ゲイ)であることを7年前にカミングアウトしたそうです。私は講座の中で初めてそれを知ったので、とても驚きました。嫌悪などネガティブな驚きではなく、単純に「へぇ、そうだったんだ」という驚きです。
講座の中で「言ったもの勝ちですよ」とおっしゃっており、そう単純なことではないだろうとわかっているものの、こうやってフラットに言える世の中が来れば、誰もが息がしやすくなるのではないだろうか…とも思った印象的な講座でした。
◇
ということで、Schoo編はこれでおしまい。他にもたくさん講座があるので、気になるワードで検索してみてくださいね。
DACグループで働く誰もが利用できますので、各社人財育成委員にIDパスを確認し、ログインして視聴してください。
次回の仕事編では、広告代理店で働く私たちが広告表現をする上で気をつけるべきことはなにか、さまざまな事例を通してお伝えします。
必見ですよ。お楽しみに。