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【事例紹介】時差勤務制度を使ってみて 

こんにちは。広報課の佐伯です。
本日は、DACグループの独自制度「DAC WORKING STYLE制度」連載の第二弾として、「時差勤務制度」を紹介いたします。

<DWS・時差勤務制度>
実働8時間を確保した上、始業時刻が7:30~10:00になる範囲で、勤務時間の繰り上げ/繰り下げができる

というものです。

DACグループの各社から、実際にこの制度を利用して働いた(ている)3人の方にお話を伺うことができました。


「父のそばにいる時間を持つことができました」  藤田さん(グローバル・デイリー)

グローバル・デイリーで進行管理を担う藤田さんは5年ほど前に約1年間、出退勤1時間前倒しの時差勤務をしていました。

「通い介護、というのでしょうか。父の心臓が悪くて、『家事のサポートが一部必要なのと、買い物などの外出はしんどい』という状態でした。なので私が仕事を終えて買い物に行って、顔色などの健康状態の確認も兼ねて父の自宅で一緒に過ごしたのち、家に帰るという生活をしていたのですが、私もしんどくなってしまって…。夜になってから来る私に、父も『疲れちゃうだろうから、無理して来なくていいよ』と遠慮することもありました」

「時短勤務は知っていたのですが、いわゆる『要介護』のレベルではないので、利用するのをためらっていました。そんな時に当時の上司が時差勤務を提案してくれて、退勤を17:30から16:30に前倒ししました」

「1時間早めることで、余裕をもって父との時間を過ごすことができました。何より、夜が早い父の生活リズムを崩さないでいられたのは大きかったと思います」

お父様との記憶を話してくれた藤田さん

「朝が早いのは慣れてしまえば全然問題なかったですね。あとは職場メンバーへの周知。私が夕方いないことを周りの部下や同僚がしっかり把握してくれていたので、『夜のうちにやっておくので、明日の朝確認してください』というリズムが会社全体に浸透していました。それができていたからこそ、制度としてちゃんと使えたのかなと思います。残業免除制度は使わず、外部メディアとのやり取り等での突発の対応は夕方~夜もしていました。なので、通常のフルタイム勤務と仕事内容を変えずに働くことができました」

「残された時間が少ないことが分かっていたので、少しでも父のそばにいる時間を長くしたいと退職を考えたこともありました。でも制度のおかげで働き続けることができ、同時に父に顔を見せられる時間があったのは、今思い返しても、とてもありがたかったです」

「娘にとっても僕にとっても負担の少ない形」  原田さん(イースト・デイリー)

イースト・デイリーの原田さんは、営業とマーケティングの両輪で複数の部下を抱えるマネージャー。出退勤を30分早めて小学生の娘さんの生活時間に合わせています。

「今は8:30-17:30で勤務して、児童会館に娘を迎えに行っています。18:00までに迎えに行きたいのですが、元の定時も18:00。在宅勤務や早退を駆使して何とか乗り切っていたのですが、色々とギリギリで。そこで人事部に相談したところ、時差勤務を勧められました」

「制度の存在は知っていましたが、自分が使うという発想はありませんでした。実際に全体を30分早めたことによって、子供にかける負担も少なくなりましたし、朝も一緒に家を出るようになって、コミュニケーションの時間が増えました。4年生なので、一緒にいてくれるのもそろそろかなとは思っていますが…」

親子の時間をとても大事にしている原田さん

「フレキシブルな働き方をしているからこそ、スケジュール管理は徹底しています。週に一度設定している在宅勤務の日にオンライン会議や企画書作成を詰め込んで、その分部下とのミーティングなど、対面で行いたいことを出社日に充分できるようにしています。在宅だからといってパフォーマンスが落ちているとは感じていないし、実際に数字にも影響は出ていません。今は営業と内勤と両軸ですが、実は営業のほうが、内勤に比べて自分の仕事のコントロールがしやすくて在宅勤務をしやすいんじゃないかと思います」

「子育てのほか、セブンサミッツでアコンカグアに登ったり、僕はDACの独自制度を使わせてもらっている方かなと思います。働きやすい会社だと思いますが、なかなか必要なフェーズが来ないと自分事として認識しないんじゃないかなとも思います」

「でも、DACはやるべきことをきちんとやっていれば、状況に応じて支えてくれる会社だと思うので、それを若い人たちにも伝えていきたいと思っています」

「残業ではなく定時を後ろ倒しに」  堤さん(デイリースポーツ案内広告社)

デイリースポーツ案内広告社(DAN)で経理業務に携わる堤さんは、2年ほど前から勤務時間を30分遅らせて働いています。

「当時の定時は17:30までだったのですが、経理という仕事柄、どうしても終業間際に仕事が入ってくるんです。『請求書を発行してください』とか、仕事のフローがどうしても『営業→経理』の順番になるので、日常的に残業をしている状態でした。それならいっそのこと、その時間を勤務時間にしようと思い、全体の時間を後ろにずらしました」

営業からひっきりなしに依頼が舞い込む経理部

「時間を後ろ倒しにして『自分の仕事をする時間』もずれた結果、それが突発対応によって止められる時間が少なくなり、全体的にメリハリがつくようになりました」

「その分朝の9:00-9:30に不在になるわけですが、営業の皆さんもその時間は準備に充てていることが多くて、経理がいなくて影響が出る、ということは殆どありません。DANの内勤は同じように時差勤務をしている人も多いです。在宅勤務も積極的に導入されていて、会社全体の朝礼がある日でもオンラインでつないだり、録画対応をしたり、会社にいない人へのフォローがきちんとされています」

「自分自身の話でいうと、少し前に腰を痛めたので、行きの電車で座れることも助かっていますね…。あとは夏休みなど子供が学童に行く時期は、一緒に家を出られるのも良いことの一つです。9:00まで開所しないので、通常の勤務時間だと親が出勤した後に子供だけが自宅に残ることになるので」

「DANは『既定の範囲内であれば調整してOK』という考え方が浸透しているので、働きやすいと思います。『仕事か生活か』ではなく、『生活の中に仕事』を組み込みやすいなと思っています」

制度を利用した背景は違えど、「職場への周知」と「パフォーマンスの維持」をしっかりする、ということはお3方に共通していました。

家庭との兼ね合いや業務の内容によって勤務時間を調整できる「時差勤務制度」。今は縁がなくても、いつか環境が変わった時に思い出すことがあるかもしれません。

藤田さん、原田さん、堤さん、ご協力いただきまして本当にありがとうございました!

「DAC WORKING STYLE制度」、次回は子育て中の社員が多く利用している各種制度についてお伝えします。

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