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不妊治療と仕事の両立プロジェクト~未来のために、今の自分を見つめ直そう~

こんにちは。F LABOの石森です。
前回の記事は読んでいただけましたでしょうか?

これからF LABOメンバーとの個別意見交換会の内容を全3回の記事に分けてご紹介させていただきたいと思います。
経験者のリアルな声を知っていただき、自分の身体を見つめ直すきっかけにしていただいたり、さまざまな環境や心境の方がいることを知ってもらうことでお互いを理解してもらえたらと思います。

さて今回は、将来妊娠したいと考えている、もしくは希望する可能性がある女性・カップルに向けて「今」知っておいていただきたいことをお伝えできたらと思います。

今はまだタイミングではないけども、いつか誰かと結婚して子どもを一緒に育てたい、好きな人との子どもを授かりたいと感じる方は、いらっしゃるのではないでしょうか。
いつかは授かるだろう・・と現時点では不安を感じず過ごしている方もいるかもしれません。

実際なかなか授かることができずに、不妊治療をして初めて自分の卵巣機能や精子の状態を知る方はたくさんいらっしゃいます。
今回実施したDACグループの不妊治療を経験された方々にお話を伺った個別意見交換会では、ご自身の経験から将来妊娠したいと考えている女性・カップルに向けてたくさんのメッセージをいただきました。

ご本人の経験から、多くの方がおっしゃっていたのが
・早めに自分やパートナーの身体の状態を知っておいてほしい!!
・もっと早く病院にいっておけばよかった・・!
・周囲への配慮を気にしすぎて妊娠のタイミングを先延ばしにしてしまっていた!!

ということでした。

例えば生理周期が不安定な方は、パートナーがいる・いないに関わらず、早めに婦人科に通っておいて、自身の身体の状態について知っておくことや
AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査を行い、自身の卵子の数を調べることで、妊活や今後の人生設計に役立てる、数値によっては卵子凍結も視野に入れておくなど
子どもを望んだ時、すぐに行動できる状態にしておくことは、とっても大切だとお話してくださいました。

実際に、女性の健康に関する調査でも女性特有の健康課題や症状において、医療機関などの受診なしとお答えいただいた方は59%という結果になっており、ご自身の不調があっても、なかなか通院できていない現状が伺えます。

女性の健康に関する調査(2023年4月、大塚製薬調べ)より |
対象者:全国の日本人女性、35-59歳、2,826名 / 実施時期:2023年4月(インターネット調査)

また、かかりつけ婦人科がいますか?という問いについても、58%の方がいないと回答しております。

同上

婦人科系の疾患は気付いた時にはすでに病状が進んでいる場合もございますので、かかりつけ医をつくり、相談できる環境を作っておくことが重要です。

また、意見交換会では、将来妊娠したいと考えている女性・カップルたちには後悔しないためにも「”時間”を大切にしてほしい」というお声もたくさんございました。

例えば、仕事が忙しいから病院はまだ・・・。生理不順もいつか治るかもしれないから・・。自分が妊娠したら職場に迷惑をかけるかもしれない・・。
などと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

いろいろな人生の選択肢があると思いますし、誰もが1度きりの人生です。
自分自身を知り、ライフプランを考えてみる。計画通りに行かなくても試行錯誤を重ねて、より自分にあったものに変更していくなど柔軟に考えることが大切ですし、なにより自分自身が健やかに暮らしていくためにも重要なことだと思います。
健康だと思っていても”不妊”は、誰にでも起こり得るということを知っていただき、お互い様という気持ちをもって、働きやすい環境づくりをつくっていけたらとF LABO 一同考えております。

次回は意見交換会より、不妊治療を経験された当事者の方向けの記事を掲載予定です。

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