DACグループ思い出リレー #11 福西 杏奈 編 〈後編〉
前編では入社当時「落ちこぼれ」だったところからの転機、今にも繋がる仕事の楽しさを知ったエピソードなどをお話しいただきました。
後編はもう一つの転機と新たなチャレンジなどについてです。
キャリアの棚卸し
私の転機となった出来事がもう一つあります。
30歳で結婚して、その後もしばらくグループリーダーをしていましたのですが、なかなか子どもができませんでした。
このまま子どもができないかもしれないなと33歳くらいのときに思い、その機会にいろいろ将来のことを考えました。そこで、キャリアプランをちゃんと考えなければと思いいたりました。
私はマネジメントスキルはあったけど、アドパーソンとしての知識やスキルは全然足りていないなと実感しました。
クライアントに提案していくには小手先すぎるのではないかと。
プランニングスキルを学び直したいと思いました。
それで、当時からDANの部署長をされている浜田専務にはかなりご迷惑をおかけしましたが、自分のわがままを通させていただき、リーダーを降りました。
新たな挑戦
当時、DACグループそれぞれの会社が持つソリューションを集結させ、総合的にクライアントの課題解決をはかり、全体のシナジーを生み出すSPCという機関ができ、そこでアカウントプランニングという部署を立ち上げました。
クライアントの課題解決に向けてトータルプランニングする部署です。
とにかく実践的に勉強していくために、大手広告代理店と組んだり、行政のプロポーザルに月に何本以上とノルマを決めて挑戦したり、新しい事業をつくる話を各社に持ちかけたりと、100本ノック的に色んなことに挑戦しました。横断的な部署だったので、観光もインバウンドもなんでもやりました。
前回の思い出リレーでも話がでた広島の公示案件を、北谷さんに提案したのはこの時期のことです。
当時、女性責任者研修が年に2回ほどありました。そこに出ているメンバーは同じような悩みを持っていることもあり、会えば思いのたけをぶつけ合い、みんなで支え合っていました。
北谷さんもそのメンバーの一人で、悩みを共有し、支え合ってきた仲でした。ずっと一緒に仕事してみたいという思いはあったのですが、全く分野も会社も違い、その機会に恵まれませんでした。
でも私がアカウントプランニングを立ち上げた時期と、彼女が広島にいくと決めた時期が重なり、一緒に仕事ができるときがきたなと、広島の公示案件を一緒にやろうと声をかけました。
思えば研修にはとても助けられてきました。
同期が頑張っているという話を聞いたり、違う会社の先輩に影響されたり・・・。
DACグループの人間成長は研修で成り立っていると本当に思います。
話は戻りますが、部署を立ち上げて3年間、様々な案件に携わることで、プロジェクトとして大きな仕事を動かしていくというスキルができました。
あのままグループリーダーをずっと続けていたら得られなかったものです。何より、与えられたポジションを全うするだけではなく、0から価値を作り出すためには、どう考えてどのように動けばよいのかを学ぶことができました。
そして、とてもやりがいのある一方で、部署に守られることの有り難さも知ることもできました。
結果的にDACグループの方針もあり、SPC自体が解体されたのですが、DANに戻ってからもこのスキルや経験を活かして新たな仕事を作ることができました。
自分の道は自分で作るもの
よく「人生設計を考えた時、この先この会社でずっと同じ仕事をしていくことができるか不安」といったような悩みを、特に女性の若手社員から聞くことがあります。
また、私が子どもを持って仕事をしていることに対して、「福西さんはスキルがあるから・・・」と言われることもあります。
そんな人たちにすごく言いたいことは「自分の道は自分で作るんだよ」ということです。
もし選択肢がないと感じるなら自分で作れるから諦めないでほしいなと思います。DACグループはそれができる会社です。どうやって作るかは私も教えられるので。
今後も色々とやりたいこともあり、すでに動き始めていることもあります。大手と戦える新しいものを作って、代理店としての価値を上げていきたいですね。
次回は・・・
次のバトンですが、ピーアール・デイリーの横山取締役に渡したいと思います。最初にお話した私のダメダメ時代に受けた研修で横山さんと同じチームになったことがありました。その時に、「どうやってモチベーションを上げたら良いかわからない」といったような相談をしたのですが、「自分たちの仕事はモチベーション云々じゃない。やるかやらないかの話。もうやるだけだろう」と言われたことがとても印象に残っていて。
かっこいい!自分も頑張ろうと思えた出来事でした。
飄々とした印象なんですが、男気がある方なんですよね。
どんなことを話されるのか楽しみです!