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DACグループ思い出リレー #29 逸見昌子編〈第四章〉

いよいよ本番!ロシアへ—。

日本での過酷なトレーニングを終えて、2014年8月11日、とうとうロシアに旅立ちました。
エルブルスは十分に準備して登れば普段は「危険な山」というわけではないのですが、雪で前が見えなくなる「ホワイトアウト」の状態になると遭難することもあり、登山する途中にも遭難者の遺影もあったりします。ですので、天候が非常に重要でした。高度順応のために4000m付近を登ったり降りたりして数日を過ごしました。
余談ですが、トイレ事情が一番困りました。アタックまで山小屋で寝泊りしたのですが、そこのトイレが、仕方ないんですが、なかなかのもので・・・。
行動しているときも、なかなか外ですることができず、一応紙おむつを持っていっていたのですが、紙おむつも慣れていないと本当に全然でなくて、本当に困りました。

アタックまでこのドラム缶型の小屋に滞在
前山さんと

頂上へのアタック!

いざアタックというとき、ずっと天候に恵まれず、帰りの飛行機の日程もあったので、これ以上延ばせないというところまできて、倉岡さんの判断で登ろうということになりました。
私の場合はこの悪天候が功を奏して、周りが見えなかったこともあり、高所恐怖症でも怖い思いをせずにすみました。
私にはエベレストにも何度か登ったことがあるというロシア人の女性ガイドがついてくれました。
登山のパーティでは誰かが滑落しても支えられるようにザイル(ロープ)で全員を繋いでいるのですが、私が一度足を滑らせてしまって、落ちてしまったんです。引っ張り上げようとしてくれたんですが、必死になって手を伸ばすけどなかなか登れず、すごく怖い思いをしました。なんとか頑張って登ったらすぐに「GO!」と言われて・・・。休む暇なく、登り続けました。
そうやって登っている中で、ふと一瞬「死んでも良いから登ってみよう」という気持ちになったんです。なぜか急に死が恐くなくなって覚悟ができたというか・・・。

そんな境地で登っていると、メンバーの中で私が一番最初に登頂しました。
登れたという安堵感と感動で人生で一番大きな声で泣きました。
登っている間は吹雪いていて全然周りが見えなかったのですが、頂上でははちょうど晴れて景色が見えました。人生で一番感動した瞬間でした。
本当は登頂したら社旗を持って記念写真を3人で撮らないといけなかったんですが、それも忘れて興奮状態でした。あんなに興奮したことはなかったかもしれません。
なので、実は社旗をもって頂上で写っている写真、私がいないんです(笑)。
ゴーグルもしていて、顔も全然見えないので、誰が写っているかわからないと思いますが、実は私ではなくガイドさんとあと二人のメンバーなんです。
そこから下山して、ウォッカをみんなでたらふく飲みました(笑)。

今はこんな状態ですし、ロシアはもう行けないのかなと考えてしまいます。出会った人たちはみんな良い人達だったのに、少し間違えてしまうとこんなことになってしまうんだなと寂しく感じています。

家族からのお祝い

帰国して家に帰ると、長男家族が家で待っていてくれました。
登頂したよっていうメールはしていたのですが、サプライズで家で待ってくれていて、クラッカーで迎えてくれました。長男の嫁が「あんたたちの母親はこんなにすごいんだよ!」って息子たちに言ってくれて本当に嬉しかったですね。
素晴らしい嫁です。
最初、エルブルスにエントリーしたときに、子どもたちはみんな反対で、そんな中でも嫁は長男の手前あまり大きな声では言わなかったですが、「良いと思うよ」と応援してくれていました。「やればできる」ということを子どもたちに背中で見せることができて良かったなと思います。
そういえば、あれ以来、長男夫婦は山にハマってしまって、毎年富士山に登るようになりました。

「やりたいことをやるという目標」と「苦手なものを克服するという目標」があるとするなら、この挑戦は「苦手なもの〜」のほうだったからこんなに感動できたのかなと思います。
年齢は関係ないですね。あの感動は生涯忘れられないです。
また登りたいとは一切思わないですけど・・・(笑)。

人生に感動を

こんなこと、まともな会社ではできないですよね。
石川社長が代表をしているDACグループならではです。腹が立つことは本当にいっぱいあるのですが、「人生に感動を」というモットーで仕事をしてこられたからこその発想だと思います。
もっと高い給料や良い待遇をしてくれる会社は探せばあるでしょうが、こんなに感動を与えてくれる会社ってあるのかなと思います。
「変な会社」だとは思いますが、私にはそれが自慢でもありますね。

次にバトンを回す方ですが、関西の部署長である中谷さんにお願いしたいと思います。
中谷さんは中途で、石川社長がデナリ(マッキンリー)にいかれていたときに入社されて、社長室だったのに放り出されて、かわいそうだなーって思ったのを覚えています(笑)。
本当によく喋る方で・・・。ぜひ聞いてあげてください!


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