新入社員研修にお邪魔しました
広報課の佐伯です。
3/28に入社した89人の新入社員の皆さんが、研修を終えて今週から各職場に配属されました。
研修内容は人事部からグループウェア「デスクネッツ」で共有されていますが、最終日の「プレゼン対決」決勝戦にお邪魔してきたので、様子をお伝えします。
このプログラムは毎年恒例で、4~5人のグループごとにテーマに沿ったプレゼンテーションを実施するもの。
まずは2ブロックに分かれてそれぞれの1位グループを決め、1位同士で最終対決をします。
研修初日に提示されるテーマは
コミュニケーションデザイン、つまり「企業と顧客とのつながり」がどのように作られているか、実際の企業のCMやSNS展開から推測・考察してみよう、というものです。
「営業プロセス研修」や「広告概論」などいくつもの研修を経た、2週間の「学び」の総決算です。
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ブロックの代表が決まった後は、代表チームのプレゼンのブラッシュアップ。
「この書き方は分かりにくいかも」「これがアピールポイントだったんだけど、皆が分かりにくいなら変えます」「じゃあ順番を入れ替えて、こっちの文字を大きくしたら?」
と、チームの垣根を越えて意見を出し合います。
そして本番
1チーム目(1班)が選定した商品は、大手日用品メーカーのシャンプー。
「就活をもっと自由に」をキャッチコピーにした一連のプロモーションについて、車内広告やCM、SNS展開に込められたメッセージを精査。「『縛っているものをほどいて』というキーワードは、『就活の時に女性は髪を縛らないといけない』という固定概念(=しばり)と連動してる」と端的に考察を述べました。
過去のキャンペーン展開も紹介し、「SNSでは、それぞれの時代を反映したハッシュタグになっています」と、入念な調査を行ったこともうかがえました。
商品のPRだけでなく、「髪の美しさを通して全ての人に前向きな一歩をサポートする」というブランド理念の定着を目指しており、「社会に新たな当たり前を作り出す」という戦略があるのではないか、と結論づけていました。
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2チーム目(2班)が選んだ企業は、大手ガス会社。
「母の推し活」をテーマに、変わっていく日常と共にあるガスコンロの描写が印象的なCMです。「社会の流行を取り入れている」等の選定理由を紹介したのち、始まったのは…
名刺交換!
「2週間の研修で学んだビジネスマナーや商談プロセスを交えて、ロールプレイングの形で発表します」という鮮烈な展開に、会場はみんなワクワク。
マスコットキャラクターに関するアイスブレイクの後、ガス会社の社員役の2人が「当社の認知度を上げたいんです」と、DACの営業社員役の2人に相談するところからスタート。
DAC「ターゲットはどうしましょうか?」
企業「新生活者やその家族を考えています」
DAC「コンセプトは?」
企業「『人に寄り添い、社会を支える』という企業理念に沿った内容がいいですね」
DAC「それなら、最近の社会情勢を取り入れるのはいかがですか」
…と、やり取りを重ねて「タクシー運転手として働くお母さん」と、近年のトレンド「推し活」の採用が決定。
リリース時期や掲載媒体の選定も、データを交えて丁寧に行います。
~そして半年後。
企業「前回の広告、とても反響良かったんですよ」
DAC「お役に立てて嬉しいです」
両社「今後ともよろしくお願いします」
ハッピーエンドののち、このCMは企業理念に即した「人々とともに新しい社会を作り出す」姿勢だとまとめていました。
終了後、社内外の4人の審査員が「足で稼いだものをアウトプットする熱意が感じられたか」「研修を経たからこその視点があったか」等を基準に厳正に審査します。
結果は…
同時優勝!
内容は2班が優勢だったものの、規定時間(15分)を16秒オーバーしたことが響きました。
「実際のビジネスなら失格ですが、本当におまけです」と審査員の川﨑さん。とはいえ「どちらもとても素敵な発表で、これからがとても楽しみです」と期待を伝えていました。
同じく審査員の阿部さんも、「資料の見せ方は1班、組み立てや挑戦する姿勢は2班。どちらも甲乙つけがたかった」と総評。
そして89人の新入社員全員に向けて「ここからが本当のスタートです。今回の研修を通して気づいたことや思ったことを、皆さん各社に戻って実践に活かしてください」とエールを送っていました。
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目の付け所やアイディア、資料作成力からプレゼンの仕方まで、皆さんとてもレベルが高く刺激的な研修のハイライトでした。
新入社員の皆さん、それぞれの持ち場での活躍を祈念しています!