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DACグループ思い出リレー #18 福澤和夫 編〈中編〉

前編では入社当時のちょっと今では考えられないような話を語っていただきました。中編は北海道拠点の立ち上げについてです!

北海道拠点の立ち上げ

入社4、5年目くらいのころ、地方拠点はまだ少なく、東京にあるデイリー・インフォメーション(DIN)が全国の仕事をしていたため、私も北海道にお客様がいました。石川社長が北海道出張をする際、一緒に行かせていただく機会がありました。

当時は今のようにスマートフォンがない時代。情報と言えば雑誌で得ることが多く、「東京ウォーカー」が大人気でした。その東京ウォーカーが全国展開することになり、北海道でも「北海道ウォーカー」として創刊されることになりました。石川社長のお知り合いがそこに参画するとのことで、DINが東京でも広告営業をしていた実績もあり、北海道でもやらないかとお声がけいただきました。

それをきっかけに、北海道でも事務所を出そうという話になり、当時部長をされていた方が所長として赴任することになったんです。もう一人誰か補佐をということで、手を挙げました。何か新しいことをやりたいなと思っていたところでした。

ところが、急にその部長が退職することになったんです。

当然、誰か別の責任者を立てるんだろうなと思っていたら、社長から一言。

「よし!福澤が責任者で!」

3人くらいの課を持ってすぐくらいの時期です。

まさか自分が所長なんて、できるわけないと言いましたが、小さな規模の事務所で、今の課くらいの規模だからと説得され、そのまま北海道の責任者になることに。

1LDKのマンションの1室から


自宅兼事務所

そうして北海道での生活が始まりました。
現地で採用もして4名でDIN札幌営業所をスタート。

2000年3月のことです。

事務所は自宅を兼ねた1LDKのマンションの1室。
リビングが事務所で寝室は応接室も兼ねていました。

朝起きると、寝ていたソファーベッドをソファにするところから始まります(笑)。

媒体社の担当者さんが挨拶にきてくださったのですが、「なんだこの事務所は・・・」といった感じで、それ以降全然相手にしてもらえなかったし、もちろん期待もされていなかったと思います。非常に冷たくあしらわれていました。

北海道ウォーカーは地元メディアに比べ料金が高く、セールスにはかなり苦労しました。それでも創刊号で北海道進出したばかりということもあり、ウォーカーというメディアの魅力を必死でおすすめしました。

そうすると、蓋を開けたら、創刊号で一番ページを入れた代理店になっていたんです。

北海道では初めての媒体ですが、東京では売れに売れていた雑誌なので、その利点だったり掲載のメリットなど、東京で十分わかって説明も慣れていたので、そこが良かったんだと思います。

これにはこれまで冷たくあしらわれていた担当者さんもびっくり。「すごいなデイリー」ということになり、石川社長あてにタッグを組みたいというお話をいただきました。

話はとんとん拍子に進んで、一気に法人化することになりました。

法人の立ち上げ。キャッシュフローって??

デイリー・インフォメーション北海道(現ESD)の誕生です。同じ年の7月のことです。

引き続き私が責任者として立ち上げにあたりました。

とりいそぎ事務所をきちんとしたオフィスビルに移転して、20名を採用しました。

当然一人では無理で、何人か東京から手伝いにきてくれたメンバーがいました。

当時新卒で入ったばかりの現GLDベトナムの中原さん、現DINの伊藤香さん、現NIKI Hillsの関澤さんです。

採用したメンバーの中には今ホールディングスのマーケティング事業部で活躍している阿部さんも。

もちろん法人を立ち上げた経験なんてありませんし、経営のことは何一つわかりません。

資本金1000万円からのスタートでこれを元手にして運営していかなければなりません。

あるとき社長から「何月号からセールスするのか」と問われて、9月か10月ですと答えました。

媒体社と話し合って準備も必要だからそれくらいかなという話をしていたんです。

そうしたら社長からめちゃくちゃ怒られました。

「9月、10月号の売り上げが入ってくるのはいつになるんだ!1000万円の元手で、そこまで持つのか!7月、8月号を売れ!」

たしかにその通りです。売り上げが立って、入金があるまで元手で家賃や賃金を払わないといけません。全然考えてなかったんです。7月立ち上げなので、9月、10月号くらいで良いと思っていました。キャッシュフローという「お金を回すことの重要性」を生で感じた瞬間でした。

今、ホールディングスの経営管理を担当していて、各社に売上計上や入金について口うるさく言わせてもらっていますが、とても重要なことなんです。

あの時の経験はとても生きています。


中編はここまで!後編は実際に営業をスタートしてからのお話や様々な経験をして今福澤さんが思うことについてです。お楽しみに!

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